僕は一寸
2021/08/15

Arch Linux で Canon のインクジェットプリンターを使う

2021 年になっても紙はバリバリ現役で、時々プリンターが必要になる。年賀状を出すとき、Word で作った資料を印刷してはんこを押してからシュレッダーにかけたいとき、レーニンの写真を壁に貼りたいとき、定期テストの個票を偽造したいときなどだ。

既に PC の OS と言えば Arch Linux が常識となり、Mac にも Arch Linux が搭載されるまでになったこの 2021 年ではあるが、プリンタードライバのサポートに関しては思いの外手薄い。ということで、Arch Linux で Canon (キヤノン) のインクジェットプリンターを使うための方法を記しておく。

AUR は世界の半分

適当にググってみたところ、どうやら Canon (キヤノン) のインクジェットプリンターのドライバが AUR に置かれているということが分かった。こいつはソースコードをダウンロードし、勝手にビルドしてくれるようだ。いやはや、AUR には本当になんでもある。エスファハーンが世界の半分なら、もう半分は AUR なのだろう。

AUR (en) - cnijfilter2

ドライバのインストール

実際のところ、ドライバのインストールは拍子抜けするほど簡単だ。事前に yay や paru のような AUR ヘルパーを導入していれば、以下のコマンドを実行するだけである。

yay -S cnijfilter2
sudo systemctl enable --now cups.service

cnijfilter2 をインストールした後、印刷サービスの CUPS を有効化している。

プリンタの設定

ここで http://localhost:631/ にアクセスすれば CUPS の WebUI からプリンタの設定は完結するのだが、この WebUI は少々簡素というか質素というかミニマリズムに溢れているというか、90 年代から現役で動いている業務システムのようなデザインだ。

幸い、2021 年の 𝑴𝒐𝒅𝒆𝒓𝒏 な 𝑫𝒆𝒔𝒌𝒕𝒐𝒑 𝑬𝒏𝒗𝒊𝒓𝒐𝒏𝒎𝒆𝒏𝒕 である 𝑲𝑫𝑬 𝑷𝒍𝒂𝒔𝒎𝒂 にはそのためのツールがある。

sudo pacman -S print-manager

インストールが完了すると、KDE システム設定 に「プリンタ」の項目が追加されているはずだ。あとは + Click here to add a new printer をクリックして、表示される画面に従って設定するだけだ。今回はローカルネットワーク上にある Canon TS8130 で動作することを確認した。おそらく USB 接続のプリンターでも同じ手順でできるだろう。

KDE のプリンター設定画面に表示される TS8130

より詳しく設定をしたい場合や、KDE Plasma 以外のデスクトップ環境を利用している場合は system-config-printer が助けになるだろう。こいつは独立した GTK+ 製のアプリケーションだ。

system-config-printer 上に表示される TS8130

印刷品質に特に問題は見当たらない。こうして、完璧な GNU/Linux ディストリビューションである Arch Linux がまた一歩、世界シェア 100% への歩みを進めたのであった。

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