野外フェスに行ったら刺傷事件が起きてフェスが中止になった
日記というか起きたことと感想を書いておく。
2024 年 9 月 21-22 日に長野県佐久市の駒場公園で開催されたアニソンの野外フェス「ナガノアニエラフェスタ」の 2 日目に参加してきた。結果はタイトルの通り。
なんで長野にまで行ったかというと,峯田茉優が出るから。彼女を知ったきっかけはシャニマスの八宮めぐる役。最近は VOICEPEAK や Synthesizer V の宮舞モカのデータ (?) に抜擢されたりしている。彼女は 2023 年の 8 月に EP「WHO ARE ME?」のリリースをもってアーティストデビューを果たしている。「八宮めぐる役の峯田茉優」とは違った表情の歌声で結構好き。嘘。かなり好き。
(いつの間にか Songwhip がサ終していた。今までお世話になりました。)
シャニマスからもコメティックとアンティーカが同日に出演する予定だったのだが,ぶっちゃけシャニマスの曲はシャニマスの単独ライブに行けば聴けるのでそこまで優先度は高くなかった。峯田茉優に関しては次いつどこで彼女の曲が披露されるか分からないという危機感のようなものもあり,それが長野まで出向く決め手になった。長野は彼女の出身地でもあるしね。
彼女は―だまゆは去年もアニエラフェスタに出演する予定だったが天気の悪化により中止になってしまったので,今年はそのリベンジでもあった。
1 日 1 本の白馬行きあずさ。
私はせっかく佐久平の方に行くならということで 中央線 - 小海線 - 新幹線 - 中央線
の一筆書き乗車券なんかも発行したりして,結構楽しみにしていた。
当日は昼頃まで雨が降っていたが,会場に着く頃には晴れていて安心した。開場は 11 時だが,シャニマスの出番が 14:00 から,だまゆの出番が 15:40 からだったので 12:30 頃に入場した。
(にちか…… ナガノアニエラフェスタだよ…… の図)
その後雨がぱらつくこともあったがステージはつつがなく進行し,DIALOGUE+ と i☆Ris のパフォーマンスが終了した。だまゆとシャニマス目当てで他の予習を一切せずに来てしまったのだが,どちらのユニットも良かった。気になる曲があったので後日セトリを確認しよう…… なんて思いながら 14:00 から始まるシャニマスのパフォーマンスを待っていた。
ところが,ここで「TEMPEST ステージの進行を一時中断しています。指示があるまでステージから動かないでください。」といった旨の放送が入った。真っ先に思ったのは天候の問題だが,その時は小雨が断続的に降ることこそあれど概ね晴れていたので困惑した。周囲も何が起こっているのか分からず困惑しているようだった。
しばらくして,私の隣に居た集団から「なんか事件があったらしい」「刺されたらしい」といった内容の会話が聞こえてきた。Twitter で適当に検索をしてみると本当に駒場公園で事件があったらしい。この時点で既に救急車や警察車両は到着していたらしいが,おそらく TEMPEST ステージで爆音で音楽が流れている間のことで気付けなかったのだと思う。
その後 1 時間ぐらい,雨が降ったりカンカン照りの太陽が照りつけたりと忙しない空の下で待つことを余儀なくされた。多くの人は刺傷事件が起きたということを把握していない様子だった。どうやらモバイル通信が輻輳状態になっていたらしい。私の場合,楽天モバイルは問題なく使えたが LINEMO は全く使い物にならなかった。
スマホでニュース速報を確認しながら,こんな事件が起きてしまっては恐らく進行不能だろうなあ,中止になるだろうなあ,という確信が深まっていった。
自分の中であまり余裕が無くて,この時点では犯人がどうとか被害者の無事とか,そういうことを考えることができなかった。ただ,だまゆが 2 年連続で地元でのパフォーマンスの機会を奪われてしまうということにショックを受けていた。事件の情報が回り始めたタイムラインを見てようやく「被害者がいる」ということを意識できるようになって,刺された被害者の無事を祈った。
各々スマホで情報収集を試みたり雑談したり,ステージ敷地内の屋台で飲食物を調達したりして時間を潰している様子だった。声優の名前を地面に羅列している人もいたらしい。途中で報道ヘリらしきヘリコプターが上空を旋回していったりした。
14:50 頃に運営スタッフの方がステージに上がり,「お客様同士のトラブル」により警察の捜査が入るため公演中止とする旨が告知された。「えー」と落胆の声が上がったが,その後すぐにスタッフを労う拍手が会場に響き,ナガノアニエラフェスタは終わった。スタッフが皆全力で事に当たってくれたことは疑いようのない事実である。私も精一杯拍手をした。
退場を指示され TEMPEST STAGE を後にする時に取った写真。群衆にピントを吸われてしまった。
そんなわけで,私は目当てのステージを一つも観ることがかなわないまま長野を後にすることとなってしまった。もちろん,入場してから問題なく進行していた 1 時間程度の間,DIALOGUE+ と i☆Ris のパフォーマンスはとても楽しかったし,周囲のオタクが (野外ということもあって) 良い意味で大暴れしているその空気感も含めて良い体験ができたと思う。あずさや小海線,北陸新幹線と色々な電車・汽車に乗れたのも個人的には嬉しかった。それでも正直なところ,何のためにわざわざ長野まで来たのだろうという虚無感が無いと言ったら嘘になるし,悔しいし,残念。失意の帰路だった。進行中断以降にパフォーマンスを予定していたアーティストはもっと悔しかっただろうし,特に 2 年連続で中止の憂き目に遭うこととなっただまゆの胸中など察するに余りある。
まだ捜査の最中なので個別具体的に何かを言うことはしないが,一般論として,フェスの会場に刃物を持ち込むべきではないし,そもそも人を刺すべきではない。
被害に遭われた方のご快復を心よりお祈り申し上げます。
— 峯田茉優@SV宮舞モカ発売中! (@mineda_mayu) September 22, 2024
皆様、長野まで足を運んでくださり本当にありがとうございました。
応援の声、確かに届いていますよ!
お花も写真もたくさん見てました!!
皆様の応援がある限り、何度でも、何年かかろうともステージに立ってみせます。 https://t.co/3pGSrnyDug
刺された被害者の方の傷が無事に癒えますように。来年も,来年こそ,ナガノアニエラフェスタが何事もなく開催されますように。そして,その時こそだまゆが長野の地に歌声を響かせられますように。
以上。